イントロダクション:技を使ってみる

ベーシックルール

 前回は、「セメント」という技について解説しました。今度は、これとよく似た技「コンクリ」を紹介します。
 コンクリを使ったときに、上がっていなかった指は、人差し指と中指に挟んで固定されてしまいます。(これを「沈む」と表現します)こうなった指は、以後上げることができません。つまり、下がっている指に効果のある「セメント」と同様の技です。
 セメントやコンクリで固まってしまった場合、「解除」を使うことでどちらか片方の指を元の状態に戻すことができます。

 これまでの技を整理しましょう。

  • ベーシックルール

数字(1,2,…) 宣言した本数の指が上がった時、指を一本減らすことができる。
セメント 使ったときに上がっていた指を固めて下げられなくする。
コンクリ 使ったときに上がっていた指を沈めて上げられなくする。
解除 片方の指のセメントかコンクリの効果を消す。
これらの技を使って、指を先に亡くした人が勝ちです。

ベーシックルールで遊んでみる

 まずじゃんけんなどで順番を決めましょう。
 一番の人から順にターンを行います。
 最初の人は、「いっせーの―せ」の掛け声の後に技名(1,2,セメントなど)を宣言します。技名の宣言と同時に、すべての参加者は指を好きな本数上げます。技の効果が終了したら、次の人のターンに移ります。
 人数が多い時は、数字はなかなか決まらないので、コンクリなどを使って自分の指はできるだけ固めないように、ほかの人の指をできるだけ多く固めるようにすることで有利に試合を進めることができます。

さらに技を増やしてみる

 さて、工夫次第では、さらに別の技を加えることもできます。ここでは、ベーシックルールにいくつか技を加えてみます。

宇宙パラダイス 上がった指の本数が0本だった場合、指を2本減らす。
地球パラダイス すべての指が上がった場合、指を2本減らす。

 これらの技を使うと、一回成功させることで指をすべてなくして勝つことができます。ただし、指がすべて上がったり全て上がらなかったりすることは稀です。セメントなどで固まっている指があると絶対に成功しなくなったりもします。
 さらに以下の技も加えてみます。

パーフェクト1 上がった指が1本の時、誰か一人を負けにする。
パーフェクト2 上がった指が2本の時、誰か一人を負けにする。

 負けになった人は、強制的に最下位になります。宇宙パラダイス・地球パラダイスと比べるとより成功しやすいですが、必ずしも自分の勝ちに直接結び付きません。人数が少ない時に使うと効果的です。

 これまでに紹介した技が使えるルールをモダンルールと呼びます。

  • モダンルール

数字(1,2,…) 宣言した本数の指が上がった時、指を一本減らすことができる。
セメント 使ったときに上がっていた指を固めて下げられなくする。
コンクリ 使ったときに上がっていた指を沈めて上げられなくする。
解除 片方の指のセメントかコンクリの効果を消す。
宇宙パラダイス 上がった指の本数が0本だった場合、指を2本減らす。
地球パラダイス すべての指が上がった場合、指を2本減らす。
パーフェクト1 上がった指が1本の時、誰か一人を負けにする。
パーフェクト2 上がった指が2本の時、誰か一人を負けにする。

 モダンルールは、私たちが作った中で最もバランスのとれたゲームらしいルールです。これから指スマで遊ぶ人には、このモダンルールか、後で紹介するトーナメントルールがお勧めです。

モダンルールでの試合例

 技を追加した指スマは覚えるのが大変ですが、工夫次第でいろいろな要素が加わってより面白くなるはずです。

技を使った指スマへ


 私たちはこのようにいろいろな技を考え、試行錯誤を繰り返していくつかのルールを作りました。いくつかはこれまでに紹介した通りですが、その他に自分で技を考えてみることももちろん可能です。

4.トーナメントルールとメジャールール

  • 最終更新:2015-12-03 23:23:12

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